【ウェビナー登壇】教育の都市メルボルン・リアルな生活事情&ファミリー層に人気の居住エリア
Klear Picture Global代表の寺田が、メルボルンの生活事情に関する株式会社アエルワールドのウェビナーに登壇しました。そのイベントレポートをお届けしますので、オーストラリア移住や不動産にご興味がある方はぜひご参考ください。
世界でもっとも住みやすい都市ランキングで、常に上位にランクインするメルボルン。 教育の都市として知られ、治安の良さやヨーロッパの街並みも魅力的で、近年移住者が増えている都市のひとつです。 そんなメルボルンの「現在のリアルな生活事情」や人気エリアの最新物件情報をご紹介しています!
登壇者
◆寺田 環氏ーTamaki Terada |クリア ピクチャー グローバル 代表取締役 2007年から前職のスターツでオーストラリアに赴任し、新規企業の進出支援、日系企業のオフィス移転サポート、個人の投資物件や居住用物件の売買支援など、幅広い業務を担当。豊富な経験と現地で築いたコネクションを活かし、2024年3月にKlear Picture Globalを創業。
◆大森 健史ーKenji Omori |(株)アエルワールド 代表取締役社長/海外生活・投資ビザコンサルタント 設立2004年6月 投資ビザコンサルタントとして 82億円以上の投資417人以上の各国投資家ビザの取得に成功。 2万人以上の海外移住や長期滞在に関する相談に対応している。
◆岡崎 英介ーEisuke Okazaki |シニア・インベストメント・アドバイザー/海外移住&金融担当 英国に25年間居住した経験をベースに ご希望に沿った国選びに始まり各国の投資ビザの情報提供から取得までをサポート。 主にヨーロッパ地域とUAE(ドバイ)を担当。
◆伊藤 麻衣 ーMai Ito |(株)アエルワールド 海外生活カウンセラー
対談内容

伊藤:こんにちは。株式会社アエルワールド海外生活コンサルタントの伊藤です。今日はオーストラリア・メルボルンについてご紹介します。実は先日、私が実際にメルボルンに行ってきました。現地の公立・私立などの学校を何校か訪問したり、街中を散策して情報収集してきましたので、今日はお写真をご覧いただきながら紹介していきます。よろしくお願いいたします。
では、後半はメルボルンで人気の居住エリアや、その周辺の物件情報もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
同席しているのは、海外不動産の専門家でKlear Picture Global代表取締役の寺田さんです。よろしくお願いします。
寺田:よろしくお願いします。メルボルンから中継しています。今まさにメルボルンは8時です。サマータイム中なので、まだ明るいですよ。
伊藤:私が行ったときも夜8時半くらいまで明るかったです。気候も良くて、今日は27度くらいだそうですね。
寺田:そうなんです。過ごしやすいです。生の情報をお伝えできればと思います。よろしくお願いします。
伊藤:よろしくお願いします。そして弊社代表で投資家・ビザコンサルタントの大森です。
大森:よろしくお願いします。もうすぐ資産が90億円くらいになりそうな大森です。実際は持っていないのでご安心ください。一生懸命頑張っております。今日はメルボルンについてお話しします。オーストラリアでは投資家ビザがなくなってしまい、今はなかなか行きづらい状況です。一方でニュージーランドは逆に復活し、アメリカでは500万ドル払えば永住権が取得できる「ゴールドカード」が出るかもしれないという話がトランプ氏から出ています。実際にどうなるかはわかりませんが、景気が悪くなればオーストラリアでも投資家ビザが復活する可能性はあります。今日は現状どういう形でオーストラリアに行けるかをお話しできればと思います。よろしくお願いします。
伊藤:そしてシニアインベストメントアドバイザーの岡崎も同席しております。
岡崎:よろしくお願いします。
伊藤:ではまずビザ情報からです。先ほどもお伝えしましたが、この1~2年くらいオーストラリアのビザは厳しい状況が続いています。大森さん、現状をお話しいただけますか。
大森:はい。オーストラリアについては「投資家ビザはどうですか」「移住できるんですか」という問い合わせをたくさんいただきますが、現状はかなり厳しく、狭き門になっています。ただ、オーストラリアの就労先が見つかれば、就労許可を得て行ける方もいらっしゃいます。しかしそれは一部の方に限られるので、今日はどういう形で滞在できるか、どういうチャンスがあるかをお話しします。
まず1つ目に多いのは、学生ビザと保護者ビザで家族で行くパターンです。保護者ビザは18歳未満まで有効なので、小学生や中高のお子さんと母子で行き、お父さんは日本で仕事をしながら休みのときにメルボルンに来ることが多いです。
2番目は語学学校へ行くパターンです。英語力があれば大学に行けますし、2年以上のディプロマを取れるものを勉強すれば卒業生ビザを申請できます。2年コースなら大学へ行く必要がありますが、それで卒業生ビザを取って永住権申請を狙うパターンですね。英語力を高めて大学に行き、卒業生ビザを取って永住権を申請する形が現状残された方法です。
あとはビジネスビザです。ビジネスで行く場合は、日本や海外での実績がかなり重要になります。大規模に経営している会社なら比較的取りやすいですが、小さな会社だと英語力や日本での経営規模、売上、雇用人数、ビジネスプランなどをしっかり示さないと厳しい状況です。もちろん景気が悪くなれば投資家ビザが復活する可能性もありますし、今は行きづらいですが、どうにか行ける方法を探る段階です。
たとえばニュージーランドは逆に今景気が悪いので、投資家ビザが緩和されました。ニュージーランドで永住権や市民権を取得すれば、オーストラリアへも行けるようになります。なので、オーストラリアに行きたい方は引き続き注目いただければと思います。
岡崎:学生ビザって18歳の上限があるんですか。
大森:保護者ビザが18歳未満のお子さんに限定されます。ただ、本人が学生ビザを取る場合は年齢制限がありません。英語を学び直したい方などは学生ビザで行き、就労も一部できます。ご夫婦でワーキングホリデー的に行かれる方もいます。リタイア後に行く選択肢がオーストラリアにはなく、退職者ビザは廃止されています。
伊藤:なるほど、わかりました。
では先ほど話題に出たニュージーランドについても簡単に説明します。3月10日あたりに追加情報があるかもしれませんが、今出ている条件では500万ドルから1500万ドルの投資が必要だったのが改正され、ベンチャーファンドやプライベートエクイティファンドに500万ドル投資すれば、ニュージーランドで永住権を申請できるようになります。1000万ドルを投資する方は投資対象に制限が少なくなる可能性があるとも言われています。景気が悪いと国は投資家を呼び込むためにビザを緩和するので、注目が集まっている状況です。
ニュージーランドの投資家ビザは3年の間に年21日間滞在すればよいなど、条件が比較的ゆるく、永住権を取ったあとは住む義務がないため、人気を集めています。興味がある方は早めにお問合せください。
伊藤:ありがとうございます。ではメルボルンに戻りましょう。オーストラリア・メルボルンの基本情報を押さえます。人口は約510万人。オーストラリア全体が約2600万人なので、約5分の1がメルボルンに集中しています。気候は温帯気候で四季がはっきりしていて、1日の中でも気温差が大きいです。
私が2月上旬に行ったときは、日中38度まで上がる日があり、外を歩くと熱中症になりそうなくらい暑かったです。でも夜は10度くらいまで下がり、バスタブにお湯をためて温まるくらい寒く感じる日もありました。
メルボルンは「世界で最も住みやすい都市」のランキングで昨年3位でした。芸術とコーヒー文化の中心地としても知られています。フライト時間は成田から直行便で行きが約10時間半、帰りが9時間半。時差は1時間進んでいて、サマータイム中は2時間進むので、いずれにせよ日本とのコミュニケーションに問題はありません。
オーストラリアの主要都市といえばシドニー(金融の都市)、ブリスベン・ゴールドコースト(観光資源の都市)、メルボルン(教育と製造業の都市)というイメージがありますが、メルボルンは教育の都市とも呼ばれます。
寺田:そうですね。メルボルンには世界トップレベルの大学が多いです。メルボルン大学は特に有名ですし、RMITなど他の大学もランキングが高いです。人口のわりにランクインしている大学が多いと思います。
伊藤:だからお子様の教育目的で行かれる方も多いわけですね。ここから写真を交えてご紹介します。メルボルンの魅力の1つは、イギリス風の建造物やヨーロッパ調の街並に囲まれて暮らせる点です。かつてイギリス領だった影響が色濃く残っています。
左上の写真はフリンダースストリート駅の外観で、観光ガイドなどでよく見る光景ですね。その向かいには教会があって、中はこんな感じです。街中を歩くと欧州調のビルが並び、芸術性の高いストリートアートもあちこちで見かけます。芸術の街というだけあって、美術館も多いです。
私の滞在は約10日間だったので、基本的に自炊をしていました。スーパーやマーケット、コンビニにも行きましたが、物価は東京より少し高い印象です。ただ、買う場所が重要です。ペットボトルの水をコンビニで2本買うと9ドル(900円弱)くらいしましたが、スーパーなら3~4ドルで済みます。地元の人は週末にマーケットで大量にまとめ買いをして、キャスター付きのバッグで引いて帰るなど工夫しているようでした。
これはスーパーの写真です。たとえば真ん中のリンゴが1kgで4~5ドル(500円弱)くらい。日本の果物に比べれば安いと感じました。バナナも1kgで2.5ドルくらい。玉ねぎも1kgで3ドル前後。お肉も牛豚合挽き1kgで6ドル台など、比較的安いと思います。魚は種類が少なくて高めですね。
外食は高く、カフェラテ1杯とパンケーキ2つで46ドル(5000円弱)ほどかかりました。マクドナルドもセットで1000~1200円くらいです。日本のカップヌードルは1.8ドルで売っていたりしますが、洗剤や目薬などの日用品は高めですね。駅構内にドラッグストアがあって、需要はあるようでした。
次にお子様の留学で行く方に向けて、学校もご紹介します。教育環境が良いとされる人気の居住エリアはメルボルン市内の東側です。シティより少し離れたセントキルダや、さらに南へ下ったブライトンも含め、治安が良く、優秀な公立校・私立校が密集しているので人気があります。
まず私が訪問した私立校の1校目は「ジーロングラマースクール」のトゥーラックキャンパスです。1855年創立の、オーストラリアを代表する伝統校です。キャンパスはいくつかあり、チャールズ国王(当時は皇太子)も寄宿経験のある学校として知られています。特徴的なのは、高校生のときに1年間山中で共同生活をするプログラムがあること。ネットやテレビがない環境で勉強や課外活動を行うので、世界中から富裕層の子どもが集まります。
今回行ったトゥーラックキャンパスは幼稚園~小学生向けです。オーストラリアのカリキュラムだけでなくIBのコースも選択可能とのことでした。年間学費だけで400万円弱、小学6年生でもかかるので、制服代や教科書代を含めるとさらに上がると思います。非常に人気の学校です。
2校目は「キャリーバプテストグラマースクール」です。エリアはキューやホソンという、高級住宅街にあります。大規模な邸宅が多く、敷地内にプールやバスケットコートがあるような街並です。こちらも幼稚園から高校までの一貫校ですが、現在は留学生はYear10以上(高校1年生相当)を対象としています。1923年創立の名門私立校で、学業・スポーツ・芸術をバランスよく重視しています。スポーツは近隣の私立校とも合同で練習し、交流を深める仕組みです。
校舎は大学のような建物で、ハウスシステムという縦割り活動を取り入れています。ハリー・ポッターのグリフィンドールやスリザリンをイメージするとわかりやすいと思います。これによりチームワークやリーダーシップが育ちやすいとのこと。学費だけで年間5万ドルを超えます(高校1年生だと約5万1000ドル~、3年生だと5万2000ドル~)。さらにホームステイ代などを考えると高額ですが、大変人気があります。
では、これらの人気エリアにある注目物件を寺田さんに紹介していただきます。
寺田:はい。先ほどお話しの学校にアクセスしやすい地域として、ブライトンというエリアがあります。シティから電車で約30分、ビーチ沿いの高級住宅街です。ブライトンには私立校や公立校もいくつかあり、治安の良い人気エリアです。親子留学で住むなら2ベッドルームが需要が高いですね。まずは2ベッドの物件をご紹介します。
こちらはブライトンにある物件で、2ベッドルーム111平米、広めです。間取りを見てもベッドルームが離れ、各自にバスルームがある使い勝手の良いタイプですね。駐車場もついています。マンションの共有スペースも充実していて、価格は約127万オーストラリアドル、円換算で1億円ちょっとくらい。平米単価で考えると日本の首都圏の高騰物件よりまだ割安です。
親子留学に来られる方は、短期で賃貸するよりは購入して帰国後に売却、または賃貸に出すというパターンが多いです。家賃も週1000ドル前後(40~50万円ほど)しますし、もし何年も住むなら購入を選ぶ方が増えています。賃貸だとオーナーの都合で退去を求められる場合があるので、学校の都合でエリアを変えられない方は購入を検討しやすいですね。
もう1つはサウスヤラというエリアで、シティから約5km。若者にも人気の地域です。ヤラ川沿いで平坦なので、シティまで自転車や徒歩で行くこともできます。ショッピングも便利で、車がなくても生活が可能です。完成が2年後予定の物件ですが、ワンベッドルーム64平米で値段は約70万オーストラリアドル(7000万円弱)。日本のワンルームとは違って広めなので、小さなお子さんとの2人暮らしなら十分です。
メルボルンはシドニーに比べると不動産価格がまだ安いです。シドニーはさらに高騰しており、同じデベロッパーの物件でも3倍くらい違います。メルボルンは人口がシドニーを抜いて増えていて、将来の発展性も高いと思います。今は金利が高い影響で投資家の動きはやや鈍いですが、実需の方が買いやすい時期とも言えます。
伊藤:ありがとうございます。岡崎さん、何かご質問はありますか。
岡崎:メルボルンとシドニーで話される英語は違うんですか。
寺田:同じですね。ニュージーランドとオーストラリアでは若干違いますけど、メルボルンとシドニーで大きな差はありません。ただ、街並みや文化は全然違います。シドニーはビーチ文化、メルボルンはアート文化という感じですね。ヨーロッパにいるような雰囲気で飽きません。
岡崎:なるほど。
伊藤:ご質問などがあれば、こちらのLINEでもお待ちしています。また、YouTubeのチャンネル登録や動画の高評価、通知設定もぜひよろしくお願いします。
今日はメルボルンの魅力を中心にお伝えしました。投資家ビザはなくなってしまいましたが、親子留学という形ならまだ行くことができます。ご興味があればぜひご連絡ください。
寺田さん、岡崎さん、大森さん、本日はありがとうございました。