オーストラリア不動産|短期貸しと長期貸しメリットデメリットを徹底比較
オーストラリアで、不動産をお持ちの方から、短期貸し(Airbnbなど)と長期貸しのどちらが良いのかというご質問をよくいただきます。そこで今回は短期貸しと長期貸しのメリット・デメリットを、徹底的に比較しながら解説します。
1. 契約期間
- 短期貸し:
- 短期から中期(数日〜数ヶ月)向け。
- 滞在期間は比較的柔軟で、気軽に予約やキャンセルされてしまうことも。
- 長期貸し:
- 通常6ヶ月〜1年の契約が一般的(法律で定められた最低期間がある場合も)。
- 契約満了前に解約されることに備え、違約金を設定する必要も。
2. コスト
- 短期貸し:
- 1泊単位の料金が設定されており、短期では割高になることが多い。
- 清掃費やサービス手数料が追加される。
- 光熱費やインターネット費用が含まれている場合がほとんど。
- シドニーやメルボルンの中心地での平均価格は、1泊約AUD 150〜300(清掃費・手数料別)、1ヶ月:約AUD 4,500〜9,000(割引がある場合も)
- 長期貸し:
- 月額賃料が設定されており、借り手にとっては長期で見るとコストパフォーマンスが高い。
- 光熱費、インターネット費用は通常、入居者負担で別途支払いが必要。
- 初期費用(敷金、契約手数料など)が借り手側にかかる場合がある。
- シドニーやメルボルンの中心地の賃貸物件は、月額賃料約AUD 2,500〜4,500(1ベッドルームの場合)、光熱費やインターネット費用別途AUD 200〜300/月程度
3. 柔軟性
- 短期貸し:
- 予約やキャンセルが容易。
- 滞在先を頻繁に変えたい人や短期間での柔軟性を求める人に適している。
- 長期貸し:
- 住居を固定したい人向け。
- 引っ越しの手続きには時間と手間がかかる。
4. 家具と設備
- 短期貸し:
- 基本的に家具付きで提供される(「フルファーニッシュド」)。
- 台所用品や家電も揃っていることが多い。
- 長期貸し:
- 家具なし(「アンファーニッシュド」)物件が一般的。
- 入居者が家具や家電を準備する必要がある場合が多い。
5. 法的保護
- 短期貸し:
- 短期滞在向けプラットフォームであり、長期賃貸用の法律は適用されない。
- Airbnbのポリシーに基づくサポートを受けられるが、賃借人の法的保護は薄い。
- 長期貸し:
- 賃貸借契約法(Residential Tenancies Act)に基づいて、借主・貸主双方に法的保護がある。
- 不当解雇や家賃トラブルに関する救済措置がある。
6. 利用目的
- 短期貸し:
- 短期の旅行や出張、臨時的な滞在に最適。
- 手軽に多様な物件を試せるため、引っ越し前の一時的な滞在にも便利。
- 長期貸し:
- 定住を目的とする場合に最適。
- 学校や職場へのアクセス、地域コミュニティとのつながりを重視する人に向いている。
まとめ
柔軟性と利便性の提供を重視するならAirbnbなどの短期貸し。家具付きの手軽さを求める借り手に好まれます。ただしオーナーにとっては運営費用が高く、またいろいろな方に利用されるので、問題が起きる場合もあります。コスト効率と安定性を求めるなら長期貸し。定住を考える借り手に向いています。どちらを選ぶかは、滞在期間、予算、ライフスタイルによって決まるでしょう。長期で安定した賃貸経営がおすすめです。